特待生・奨学金制度と呼ばれるものは、大きく入試の成績で決まる「入試特待生」と、入学後に家計が急変した場合の「在学中の救済制度」の2種類に分かれます。前者は合格発表と同時に学費免除が決まるのに対し、後者は入学後に事情が生じてから申請する仕組みです。
この記事では、学校の公式サイト・募集要項で直接内容を確認できた栄東・渋谷教育学園幕張・開成の3校を中心に、それぞれのタイプの実例を紹介します。
「特待生制度」と一口に言っても、入試の成績で決まるものと、入学後に家計が急変した場合の救済制度とでは中身が全く違います。学校の公式情報で直接確認できた3校の実例をもとに、制度の種類と注意点を整理します。
特待生・奨学金制度と呼ばれるものは、大きく入試の成績で決まる「入試特待生」と、入学後に家計が急変した場合の「在学中の救済制度」の2種類に分かれます。前者は合格発表と同時に学費免除が決まるのに対し、後者は入学後に事情が生じてから申請する仕組みです。
この記事では、学校の公式サイト・募集要項で直接内容を確認できた栄東・渋谷教育学園幕張・開成の3校を中心に、それぞれのタイプの実例を紹介します。
栄東(埼玉)の「佐藤栄太郎奨学生制度」は、3年間特待合格で入学金・授業料・施設設備拡充費・管理費の3年間分が免除されます。1年間特待合格の場合はまず1年分が免除され、入学後1年間の成績で次年度分の特待〈授業料1年間〉が改めて選考されます。
渋谷教育学園幕張(千葉)にも特別特待生・特待生の制度があり、特別特待生は入学納入金〈入学金・施設拡充費〉と授業料相当額の奨学金を1年間給付、特待生は入学納入金相当額の奨学金を給付します。こちらも毎年度審査があり、前年度の成績・活動で継続が決まります。
開成には入試成績で学費が免除される制度は確認できませんでしたが、代わりに世帯年収218万円以下(給与収入のみの場合400万円以下)を対象にした新入生向けの「開成会道灌山奨学金」があります。中学入学の場合、6年間で523万円(公的補助を除く)が給付され、自己負担は中学3年間で約35万円に抑えられます。対象は各10名程度です。
これとは別に、在学中に家計が急変して学業継続が難しくなった生徒向けの「授業料特別免除」「就学支援奨学金」も設けられています。入試の成績で決まる特待生制度ではなく、経済的な事情に応じた救済という位置づけです。
学校・制度によります。栄東の3年間特待合格は3年間継続しますが、1年間特待合格は入学後1年間の成績で次年度分が改めて選考されます。渋谷教育学園幕張も毎年度審査があり、前年度の成績・活動で継続が決まります。「一度選ばれれば安泰」ではない点に注意が必要です。
入試成績で学費が免除される「入試特待生」は、今回確認した範囲では開成・麻布にはありませんでした。代わりに、開成には世帯年収218万円以下等を対象にした新入生向けの「開成会道灌山奨学金」や、在学中に家計が急変した場合の「授業料特別免除」があります。難関校は入試特待より在学中の救済制度が主流という傾向がうかがえます。
この記事では判断していません。栄東の東大クラス特待は偏差値68〜75相当とされ、特待合格の枠自体も限られています。特待を前提に志望校を決めるのではなく、総額費用逆算シミュレーターで通常の想定総額を確認したうえで、特待が取れれば上振れが抑えられる、という位置づけで考えるのが実務的です。
本記事の相場・統計の出典と確認日はすべて一次情報台帳で公開しています。個別の合否判定・学校選びの相談は行っておらず、公式情報・学校説明会・塾への相談を優先してください。