入学金そのものを一部返すと明記しているのは、7校のうち大阪桐蔭です。ただし、対象は併願合格者が入学手続き後にやむを得ない事情で辞退する場合に限られます。灘と関西学院中学部は入学金を返しませんが、施設費や前払いした学費を返す規定があります。
返金の有無だけでなく、手続きの時点でいくら用意するかと、辞退した場合にいくら戻らないかを分けて見る必要があります。下の表の「手続時の主な納付額」は、性質の違う費目を含むため、学費の安さを比べる表ではありません。
私立中学の入学手続き後に辞退すると、入学金は返らない学校がある一方、施設費や前払いした学費が戻る学校もあります。東京・大阪・兵庫の7校について、2027年度の公式募集要項で、手続時に必要な金額、返還される費目、期限と手続きを確認しました。
入学金そのものを一部返すと明記しているのは、7校のうち大阪桐蔭です。ただし、対象は併願合格者が入学手続き後にやむを得ない事情で辞退する場合に限られます。灘と関西学院中学部は入学金を返しませんが、施設費や前払いした学費を返す規定があります。
返金の有無だけでなく、手続きの時点でいくら用意するかと、辞退した場合にいくら戻らないかを分けて見る必要があります。下の表の「手続時の主な納付額」は、性質の違う費目を含むため、学費の安さを比べる表ではありません。
| 学校 | 手続時の主な納付額 | 辞退時の返還 | 返還の期限・手続き |
|---|---|---|---|
| 十文字(東京) | 入学金200,000円、入学時施設費50,000円(合計250,000円) | 入学金は返金しない。入学時施設費50,000円を返金 | 2027年2月10日16:30までに指定の電話番号へ連絡 |
| 東海大学付属高輪台(東京) | 入学金280,000円、施設費100,000円(合計380,000円) | 入学金は返金しない。施設費100,000円から振込手数料を引いて返金 | 事前に電話し、2027年3月31日13:00までに入学辞退届を提出。郵送は同時刻必着 |
| 四天王寺(大阪) | 入学金240,000円 | 既納の納付金は返却しない | 返還なし |
| 清風南海(大阪) | 入学金220,000円、施設拡充費80,000円、第1期授業料 | 入学金は返金しない。施設拡充費と第1期授業料は要項に記載なし | 辞退する場合は早めに電話で連絡 |
| 大阪桐蔭(大阪) | 入学金300,000円、積立金等283,000円(合計583,000円) | 併願合格者が入学手続き後にやむを得ない事情で辞退する場合、入学金の半額150,000円と積立金等283,000円を返金 | 2027年1月23日12時までに辞退届。郵送は簡易書留で期限日の消印有効 |
| 灘(兵庫) | 入学金250,000円、施設費250,000円(合計500,000円) | 入学金は返さない。施設費250,000円を返す | 2027年2月12日15時までに辞退 |
| 関西学院中学部(兵庫) | 入学申込金200,000円、1学期分の学費・その他の諸費489,000円(合計689,000円) | 入学申込金は返還しない。1学期分489,000円は返還する | 入学辞退時に所定の手続き |
表の7校以外では、東京の開成が2027年度の生徒募集要項(2026年10月8日に公式のPDFを確認)に、入学金320,000円と施設拡充資金120,000円を2月4日(木)15時までに納めると記載しています。手続完了後に辞退する場合は、2月27日(土)正午までなら施設拡充資金のみ返金すると書かれており、入学金の返金には触れていません。
十文字は、手続時に入学金と入学時施設費の250,000円を納めます。期限内に連絡すると施設費50,000円が戻り、入学金200,000円は戻りません。
東海大学付属高輪台は380,000円を納め、施設費100,000円から振込手数料を引いた額が戻ります。入学金280,000円は戻りません。
大阪桐蔭は、併願合格者が入学手続き後にやむを得ない事情で辞退する場合、期限内の手続きにより合計433,000円が戻ります。ただし、先に用意するのは入学金と積立金等を合わせた583,000円です。条件を満たしても、入学金の半額150,000円は戻りません。
灘も、手続時には入学金と施設費の500,000円を納めます。期限内に辞退すると施設費250,000円は戻りますが、入学金250,000円は戻りません。関西学院中学部は689,000円を納め、そのうち入学申込金200,000円は戻らず、1学期分489,000円が所定の手続きで戻ります。
本命校の合格発表まで支払いを待てる制度は、入学金の延納制度の学校別比較で確認できます。延納と辞退後の返金は別の仕組みです。
7校のうち、大阪桐蔭だけは、併願合格者が入学手続き後にやむを得ない事情で辞退する場合に入学金の半額を返します。ほかの6校は入学金を返しませんが、十文字・東海大学付属高輪台・灘・関西学院中学部では、別の費目が戻ります。四天王寺は、既に納めた納付金を理由にかかわらず返却しないとしています。
清風南海は、入学金のほかに施設拡充費80,000円と第1期授業料を納めます。確認した要項には、この2費目を辞退時に返すかどうかの記載がありません。
入学金が返らないことと、手続時に納める全費目が返らないことは同じではありません。記載のない費目は、返金の有無を推測せず学校に確認する必要があります。
入学手続きの資金を準備するときは、①手続時にいったん必要な総額、②返還されない費目、③返還される費目、④辞退届の期限と出し方を、学校ごとに確認します。入学金だけを見ていると、同時に納める施設費・積立金・前払いの授業料を見落とします。
募集要項に返還の記載がない費目は、返るとも返らないとも決められません。出願前に最新の要項を保存し、入学手続きをする前に学校へ確認すると、必要な現金と辞退時に戻らない額を分けて把握できます。
学校ごとに違います。この記事で確認した7校では、大阪桐蔭は、併願合格者が入学手続き後にやむを得ない事情で辞退し、期限内に手続きした場合、入学金30万円の半額を返金します。ほかの6校は入学金を返還しないと公式資料に書いています。ただし、十文字・東海大学付属高輪台・灘の施設費や、関西学院中学部の1学期分など、入学金以外が戻る場合があります。
いいえ。大阪桐蔭の併願合格者が入学手続き後にやむを得ない事情で辞退する場合は2027年1月23日12時、灘は2月12日15時までと期限が決まっています。大阪桐蔭は所定の入学辞退届を出す必要があり、関西学院中学部も所定の手続きが必要です。期限・書類・連絡方法は学校ごとに異なるため、入学手続きの前に最新の募集要項を確認してください。
学校ごとに違います。十文字は入学時施設費5万円、東海大学付属高輪台は施設費10万円、灘は施設費25万円を、期限内の辞退で返します。関西学院中学部は所定の手続きで1学期分の学費・その他の諸費48万9千円を返します。清風南海は入学金を返さないと書いていますが、施設拡充費8万円と第1期授業料の返還については、確認した要項に記載がありません。
この記事で確認した7校の公式要項では、辞退時の負担は主に、納めた費用のうち返還されない額として示されています。別に一律の辞退金やキャンセル料を計算して加える扱いは、この記事の比較には含めていません。入学手続き後に必要となる費用は、各校の最新の要項で確認してください。
7校とも2027年度入試向けの公式資料で確認しています。ただし大阪桐蔭の積立金等28万3千円は2026年度実績で、2027年度の手続時納入金58万3千円は見込額です。金額や期限は変わるため、実際の出願時には最新年度の要項を確認してください。
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