私立中学の学費を考えるとき、授業料や入学金には目が向いても、進学後の給食費まで確認する人は多くありません。国が進める学校給食費の無償化は公立小中学校が主な対象で、私立小中学校は原則対象に含まれません。
ただし、新宿区・西東京市・江戸川区は独自の制度をもっています。区立・市立の小中学校に在籍していない私立等の子にも、区立・市立の給食費相当額を給付・補助しています。本サイトが公式ページで一次確認できた3自治体の令和8年度の制度を比較します。
国の学校給食費の無償化は公立小中学校が主な対象で、私立小中学校に通う場合は原則含まれません。一方で新宿区・西東京市・江戸川区は、私立等に通う児童生徒にも区立・市立の給食費相当額を独自に給付・補助しています。3自治体の令和8年度の制度を公式ページで確認し、対象と金額を比較します。
私立中学の学費を考えるとき、授業料や入学金には目が向いても、進学後の給食費まで確認する人は多くありません。国が進める学校給食費の無償化は公立小中学校が主な対象で、私立小中学校は原則対象に含まれません。
ただし、新宿区・西東京市・江戸川区は独自の制度をもっています。区立・市立の小中学校に在籍していない私立等の子にも、区立・市立の給食費相当額を給付・補助しています。本サイトが公式ページで一次確認できた3自治体の令和8年度の制度を比較します。
| 自治体 | 制度名 | 対象 | 金額(令和8年度) | 所得制限 |
|---|---|---|---|---|
| 新宿区 | 学校給食費等助成(私立学校就学者等支援給付金) | 区に住民登録があり、新宿区立学校に在籍していない私立学校等就学者 | 小学生:年69,000円(1回23,000円×年3回) 中学生:年87,000円(1回29,000円×年3回) | 公式案内に記載なし |
| 西東京市 | 私立学校等給食費補助金 | 市内在住で、西東京市立小中学校に在籍せず私立・国立学校等に就学する児童生徒の保護者 | 小学校低学年:年上限62,040円 中学年:年上限66,000円 高学年:年上限69,630円 中学校:年上限77,880円 (いずれも月額×11か月を上限) | なし(公式ページに明記) |
| 江戸川区 | 私立小・中学校にお通いの方等へ補助金 | 区に学齢簿登録があり、江戸川区立小・中学校に就学していない児童生徒等 | 1食あたり:小学校低学年315円/中学年335円/高学年355円/中学校400円 (在籍月数分を支給。年額は給食提供回数により変動するため公式案内に記載なし) | 公式案内に記載なし |
3自治体とも、区立・市立学校に在籍しているが食物アレルギー等の事情で給食を受けられない児童生徒への補助とは別枠の制度です。ここで紹介しているのは、私立等に通うために区立・市立の給食を利用していない児童生徒への補助です。
新宿区教育委員会の公式案内では、新宿区立学校に在籍していない私立学校等就学者に対し、区立学校の給食費相当額を年3回に分けて支給するとしています。令和8年度の支給額は、小学生が1回23,000円(年間69,000円)、中学生が1回29,000円(年間87,000円)です。
支給の基準日は第1回が令和8年5月1日、第2回が令和8年9月10日、第3回が令和9年1月10日で、各基準日に新宿区に住民登録があることが要件です。所得制限についての記載は、確認した公式案内には見当たりませんでした。
西東京市の公式案内の対象は、市内在住の小学校1年生から中学校3年生の児童・生徒のうち、西東京市立の小中学校に在籍せず、私立学校または国立学校に就学している子の保護者です。市独自の事業で、所得制限はありませんと明記されています。
補助額は月額に11か月を乗じた額を上限とし、令和8年度は小学校低学年が月額5,640円(年間上限62,040円)、中学年が月額6,000円(年間上限66,000円)、高学年が月額6,330円(年間上限69,630円)、中学校が月額7,080円(年間上限77,880円)です。申請は電子申請のほか、郵送・窓口持参にも対応しています。
江戸川区教育委員会の令和8年度の案内では、対象を江戸川区に学齢簿登録(住民登録)のある児童・生徒で、江戸川区立小・中学校に就学していない方としています。区立学校に在籍していてもインターナショナルスクール等に通う児童生徒も対象に含まれます。
支給額は区立小・中学校の給食費相当額を1食あたりで定めており、小学校低学年315円、中学年335円、高学年355円、中学校400円です。在籍月数に応じた補助金を支給し、各月の給食提供回数は区立小・中学校の標準回数に準じるため、年額は公式案内に記載されていません。
次の場合は対象外とされています。現在通っている学校で給食費が無償化となっている場合と、国や地方公共団体から給食費相当の補助を受けている場合です。
申請受付は年度内に3回行われる予定で、令和8年度分の1回目の申請期限は9月11日でした。2回目以降の時期は決定次第案内されるとしています。
入学後にかかる学校納付金の総額は入学後の学費の記事、東京都在住の場合に授業料へ使える所得制限なしの助成金は東京都の授業料軽減助成金の記事で確認できます。
この3自治体以外にお住まいの場合も、次の順番で確認すると調べやすくなります。
1. お住まいの市区町村(教育委員会)のウェブサイトで「私立学校」「給食費」「就学者支援」などのキーワードで検索する。制度名は自治体ごとに異なり、「給付金」「補助金」「助成金」のいずれかで案内されています。
2. 対象要件に、区立・市立学校に在籍していないことが条件として含まれているかを確認する。就学援助の一部としてではなく、給食費相当額に特化した独立の制度であることが多いです。
3. 所得制限の有無、支給額、支給方法(振込・現金給付等)、申請の締切を公式案内で確認する。年度ごとに内容が変わることがあるため、前年度の情報をそのまま使わない。
4. 区立・市立学校の給食費無償化とは別に、私立等の就学者向けの案内が独立して出ているかを確認する。無償化のページだけを見ると、私立向けの制度を見落とすことがあります。
私立中学在学中の就学援助の対象範囲は就学援助と私立中学の記事、家計急変時の授業料減免は家計急変時の授業料減免の記事で確認できます。受験にかかる費用の総額は総額費用逆算シミュレーターで試算できます。
本記事で一次資料を確認できたのは新宿区・西東京市・江戸川区の3自治体です。今回あわせて確認した港区・葛飾区・台東区・豊島区・荒川区・足立区などでは、私立在学者を対象にした給食費相当額の補助は確認できませんでした(公立学校の給食費無償化や、食物アレルギー等による代替食対応の補助のみでした)。ただしこれは今回確認できた範囲の結果であり、他の自治体に同種の制度が無いと断定するものではありません。お住まいの市区町村教育委員会の公式案内でご確認ください。
西東京市は「本補助金は西東京市独自の事業で、所得制限はありません」と公式ページに明記しています。新宿区・江戸川区の公式案内には、所得制限についての記載自体が見当たりませんでした。記載が無いことは「制限が無い」と同じ意味ではないため、正確な要件は各自治体の最新の公式案内でご確認ください。
3自治体とも、今回確認した案内はいずれも「令和8年度」の制度として示されており、翌年度以降も同じ内容で続くとは公式ページに書かれていません。年度が変わるごとに、対象自治体の最新の公式案内を確認する必要があります。
江戸川区は「通っている学校では給食がないので、学生食堂の利用またはお弁当を持参していますが対象になりますか」という質問に「対象になります」と案内しています。新宿区・西東京市の案内でも、給食の提供形態を理由に対象外とする記載はありませんでした。ただし3自治体とも、他の公的な給食費相当の補助をすでに受けている場合は対象外となるため、詳細は各自治体の窓口でご確認ください。
はい、別の制度です。ここで紹介した3つの給付金・補助金は、区・市が独自の予算で、区立・市立学校に在籍しない私立等の就学者に対して支給しているものです。区立・市立学校に通う児童生徒向けの給食費無償化とは、対象も財源も異なります。
本記事の相場・統計の出典と確認日はすべて出典・更新履歴で公開しています。制度・料金の変更を確認した場合は、記事と出典を同じタイミングで更新します。個別の合否判定・学校選びの相談は行っておらず、公式情報・学校説明会・塾への相談を優先してください。