助成金・補助金

中高一貫校の高校授業料支援(私立は年45万7,200円まで)

私立中学に国の無償化はありませんが、中高一貫校の高校段階(中学4年目以降)には2026年度から高等学校等就学支援金の新制度が使えます。支給上限額、対象になる課程、授業料以外の費用を文部科学省の資料で整理します。

対象: 私立の中高一貫校(中学校+高等学校、中等教育学校)の高校段階と、令和8年度(2026年度)の新制度
公開 2026-10-22最終確認 2026-10-22合同会社フューチャープロンプト
3つ選ぶだけで総額の目安
総額の目安(塾代・受験料・入学関連費用)¥2,558,000〜¥3,318,000きょうだいなし・併願4校の場合の概算です。
きょうだい・併願校数・世帯年収も入れて詳しく見る
先に要点:中学3年間は国の授業料支援の対象外で、高校段階から所得制限のない就学支援金(私立の全日制は年額457,200円まで)が使えます。6年間の学費を見積もるときは、前半と後半で授業料の負担が変わります。

中学段階で使える自治体の制度は、私立中学の学費補助の探し方で住まいの地域別に整理しています。

中学3年間は対象外、高校段階から支給される

文部科学省の令和8年度の案内では、授業料支援(高等学校等就学支援金)の対象校種は、高等学校(全日制・定時制・通信制)、中等教育学校(後期課程)、特別支援学校(高等部)、高等専門学校(1〜3年)などです。中学校と中等教育学校の前期課程は含まれていません。

中高一貫の私立で、中学校と高等学校が別の学校として設けられている場合も、支給が始まるのは高校段階(中学4年目)からです。中等教育学校は、前期課程の3年間が対象外で、後期課程の3年間が対象です。

学年のめやす中高分離型の私立中等教育学校の私立
中学1〜3年対象外(中学校)対象外(前期課程)
高校1〜3年対象(高等学校)対象(後期課程)

2026年度から所得制限がなくなり、私立は年額457,200円まで

高等学校等の授業料支援制度は、2026年度(令和8年度)の改正で所得制限が撤廃され、世帯年収にかかわらず、日本国内に住所を持つ日本人等の生徒が対象になりました。返済は不要です。

支給上限額は年額で、私立の高等学校(全日制)と中等教育学校後期課程が457,200円(月額38,100円、支給期間36か月)です。公立の全日制は118,800円(月額9,900円)です。国の資料は、私立の上限額を「私立高校の平均授業料を勘案した水準」と説明しています。

区分私立公立
高等学校(全日制)年額457,200円(月額38,100円)年額118,800円(月額9,900円)
中等教育学校後期課程年額457,200円(月額38,100円)年額118,800円(月額9,900円)
高等学校(通信制)年額337,200円年額6,240円

新制度の対象外になる在校生や新入生には、別に旧制度と同水準の支援が用意されています。年収の目安は590万円・910万円で区切られるため、該当する場合は学校または都道府県の案内で確認してください。

支給されるのは授業料まで、上限を超えた分は自己負担

就学支援金は授業料に充てるもので、学校が生徒に代わって受け取る形です。年間の授業料が上限額以内なら授業料の負担はなくなり、上限を超える分は家庭が払います。たとえば仮に年間の授業料が500,000円の学校なら、上限額457,200円との差額は42,800円です(記事内の計算例で、特定の学校の金額ではありません)。

教科書費や教材費など授業料以外の教育費は、国の資料では別の制度(高校生等奨学給付金)で支えるとされています。施設設備費・教育充実費・寄付金などが就学支援金の対象に含まれるかは、資料から確認できないため、学校の納入金の案内で見てください。

中学入学時と高校進学時にまとまって払う金額は、中高一貫校の高校進学時の入学金の記事で扱っています。

申請は高校段階に入ってから、学校の案内に従う

支援を受けるには申請手続きが必要です。オンライン申請(e-Shien)では、学校から配られるログインID通知書を使います。都道府県によって必要書類が異なる場合があるため、学校と所在地の都道府県の案内に従います。

文部科学省のリーフレットには、学校によっては支給決定までの間は授業料を徴収し、就学支援金に相当する額を後日還付する場合があると書かれています。経済的に困難な場合は、授業料の徴収猶予の措置を使えることもあります。中学の間は申請の対象外です。

金額と対象は、文部科学省の令和8年度(2026年度)の資料(2026年10月22日確認)によるものです。制度は法施行後3年以内に検証し、必要な見直しを行うとされています。個別の世帯が対象になるかは、学校または都道府県の窓口でご確認ください。

よくある質問

Q私立中高一貫校の中学3年間にも高校無償化は使えますか

使えません。文部科学省の新制度の対象は、高等学校、中等教育学校の後期課程、高等専門学校の1〜3年などで、中学校は含まれません。中高一貫の私立でも、高校段階に入ってから支給の対象になります。

Q高校段階の就学支援金は2026年度からいくらまで支給されますか

新制度は所得制限がなく、私立の高等学校(全日制)と中等教育学校後期課程の支給上限額は年額457,200円(月額38,100円)です。公立の全日制は年額118,800円です。支給は授業料に充てるもので、学校が代わりに受け取る形です。

Q高校段階の授業料以外の費用は無償になりますか

文部科学省のリーフレットでは、就学支援金は授業料の支援で、教科書費や教材費などの授業料以外の教育費は別の制度(高校生等奨学給付金)で支えると説明されています。施設設備費などの扱いは学校ごとに違うため、学校の納入金の案内で確認してください。

Q中学入学の時点で、高校段階の支援を申請する必要はありますか

中学のうちは申請できません。支援を受けるには高校段階に進んでから、学校の案内に従って申請手続きを行います。文部科学省の資料では、支給決定までの間は学校が授業料を徴収し、後日還付する場合があるとされています。

あわせて読みたい

私立中学に国の無償化はない:学費補助の探し方と状況別の早見表中高一貫校の高校進学時の入学金:私立4校の内部進学費用を比較中学受験と高校受験、どちらが総額は高い?公立中学ルートと比較する中学受験にかかる費用は年収の何割?年間の教育費負担を考える
総額費用逆算シミュレーターで自分の場合を試算する
志望校のレベル・通塾開始学年・きょうだいの有無・併願校数・世帯年収を選ぶと、あなたの世帯の総額の目安が分かります。

出典と確認日は出典・更新履歴のこの記事の項目にまとめています。個別の合否判定・学校選びの相談は行っておらず、公式情報・学校説明会・塾への相談を優先してください。