助成金

埼玉県の私立中学の補助金:家計急変世帯の条件と補助額

埼玉県の私立中学に、家計の状況にかかわらず授業料が無償になる県の制度は、県の公式資料では確認できませんでした。私立中学で使える県の補助金は父母負担軽減事業補助金で、入学後に家計急変(失職等・死亡・離婚・被災)が起きた世帯だけが対象です。 令和8年度のリーフレットでは、授業料の補助額の上限は年336,000円です。この記事は、3つの要件、新規申請と継続申請の所得の条件、必要書類、申請先を、県の公式資料にそって整理します。

対象: 埼玉県内の私立中学に子どもが通っている(通う予定の)家庭で、失職・離婚などによる家計の急変に備えたい方
公開 2026-10-23最終確認 2026-10-23合同会社フューチャープロンプト
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先に要点(埼玉県の私立中学の補助金)

埼玉県の私立中学は無償化の対象か:県の補助金の位置づけ

埼玉県の公式ページ「私立学校の父母負担軽減について(令和8年度)」には、県の補助制度として父母負担軽減事業補助金が載っています。対象学校は、県が認可した私立の小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、高等専修学校の一部です。

このうち、国の高等学校等就学支援金などは、対象学校が高等学校・中等教育学校(後期課程)などで、私立中学は含まれません。私立中学で使える県の制度として、小学校・中学校・中等教育学校(前期課程)向けのリーフレットが用意されているのが、この補助金です。

補助を受けられるのは、入学後に家計急変が発生した世帯と、令和8年度のリーフレットに書かれています。家計の状況にかかわらず、すべての私立中学の家庭が受け取れる制度ではありません。

補助を受けるための3つの要件と補助額(令和8年度)

リーフレットでは、次の3つの要件を満たした人が補助を受けられるとされています。

  1. 埼玉県内の私立小・中学校・中等教育学校(前期課程)に在学している。
  2. 児童生徒と保護者が、ともに埼玉県内に在住している。
  3. 入学後に家計急変が発生している。

保護者は、原則として児童生徒の親権者です。

補助額は、授業料補助額(上限額)が336,000円です。新規申請の場合は、家計急変が発生した月の翌月から月割りで支給されます。実際に負担する授業料が補助金より少ない場合は、負担する金額が補助額の上限になります。

新規申請の条件:令和8年に家計急変が起きた場合

令和8年中に家計急変が発生している場合は新規申請になり、次の1〜3をすべて満たす必要があります。

  1. 令和7年の所得の多い方の保護者が、失職等・死亡・被災に該当している、または離婚により保護者でなくなっている。
  2. 保護者の失職等・死亡・離婚・被災が、対象となる期間に発生している。対象となる期間は、1年生は入学後から令和8年12月31日まで、2年生以上は令和8年1月1日から12月31日までです。
  3. 保護者のうち令和7年中の所得の少ない方の、令和8年度の住民税所得割額(道府県民税と市町村民税の合算額)が354,500円未満である。

住民税所得割額が354,500円未満となる年収の目安は、モデル世帯(両親・高校生・中学生の4人家族で、両親の一方が働いている世帯)で約720万円未満と書かれています。

定年退職、産休、有期雇用契約の満了などは、原則として「失職等」に該当しません。共同親権を選択している場合は、原則として「離婚」に該当しません。

継続申請の条件:令和7年以前に家計急変が起きた場合

入学後に家計急変が発生し、次の1〜3をすべて満たしている場合は、継続して受給できます。

  1. 保護者の住民税所得割額(道府県民税と市町村民税の合算額)の合計が135,000円未満(目安年収は約400万円未満)。
  2. 現金、預貯金、有価証券などの保有資産が700万円未満。
  3. 家計急変が発生した後、引き続き収入の状況が改善していない。

家計急変が発生してから申請するときまで、1〜3の要件を続けて満たす必要があります。継続申請は、家計急変が発生した年度に申請していなくても、要件を満たしていれば申請できると書かれています。

項目新規申請(令和8年に急変)継続申請(令和7年以前に急変)
所得の基準所得の少ない方の保護者の住民税所得割額が354,500円未満(4人世帯の目安は年収約720万円未満)保護者の住民税所得割額の合算が135,000円未満(目安は年収約400万円未満)
資産の基準新規申請の3つの要件には載っていない現金・預貯金・有価証券などが700万円未満
授業料補助額(上限)年336,000円(新規は発生月の翌月から月割り)

年収の目安は、モデル世帯での目安です。県のページには、所得が少ない方の保護者の前年年収の目安として、失職等で約590万円未満、死亡・離婚で約720万円未満(被災は世帯年収で約720万円未満)とも書かれています。実際の判定は、保護者の住民税所得割額で行われるため、お通いの学校に確認してください。

申請に必要な書類と、補助金を受け取る流れ

リーフレットに書かれている提出書類は次のとおりです。

  1. 各学校所定の書類(授業料軽減申請書など)。全世帯。
  2. 世帯全員の住民票の写し(続柄の記載があり、令和8年4月以降に発行され、マイナンバーの記載がないもの)。全世帯。
  3. 保護者(親権者)全員の課税証明書(住民税所得割額の記載があるもの)。全世帯。
  4. 戸籍全部事項証明書などその他必要と認められる書類。新規申請のみ。
  5. 誓約書。継続申請のみ。

住民税所得割額は、課税証明書のほか、マイナポータルや、給与所得の場合は勤務先から配られる特別徴収税額決定通知書、自営業などの場合は市区町村の納税通知書でも確認できます。

申請書類は学校の案内に従って、指定された窓口に出します。申請の締切は学校ごとに決まっていて、年度内に申請する必要があります。補助金は県から学校に交付され、学校から児童生徒・保護者に支給されます。支給の方法は、授業料等を家庭に返す還付か、未納分や将来分に充てる相殺が主です。

神奈川県の家計急変時の制度は神奈川県の私立中学の補助金の記事、各都県の制度の比べ方は家計急変時の授業料減免の記事にまとめています。

家計が急に変わっていない場合の学費補助は私立中学に国の無償化はない理由と状況別の早見表の記事、都県をまたいで通う場合の助成は越境通学の助成金の記事で確認できます。

問い合わせ先

申請の窓口は、在学している学校です。制度を詳しく知りたいときは、埼玉県総務部学事課の「学費軽減ヘルプデスク」(電話048-830-2725、平日8時30分〜17時15分)に問い合わせられると、リーフレットに書かれています。

本記事は、埼玉県公式サイト「私立学校の父母負担軽減について(令和8年度)」と、同ページからリンクされている令和8年度の小学校・中学校・中等教育学校(前期課程)向けリーフレット(PDF)の本文を、2026年10月23日に確認した内容です。令和9年度の要件や金額は、県の案内が出てから変わる可能性があります。個別の受給可否や実際の補助額は、在学校と県の窓口でご確認ください。本記事は受給を保証するものではありません。

よくある質問

Q埼玉県の私立中学は無償化の対象ですか。補助金や助成金はありますか

県の公式資料では、私立中学が無償になる制度は確認できませんでした。県の父母負担軽減事業補助金は私立の小学校・中学校・中等教育学校(前期課程)も対象校に含まれますが、令和8年度のリーフレットでは、入学後に家計急変が発生した世帯が受け取れる補助として説明されています。

Q補助はいくらですか

令和8年度のリーフレットには、授業料補助額(上限額)として336,000円と書かれています。新規申請では、家計急変が発生した月の翌月から月割りで支給されます。実際に負担する授業料が補助額より少ない場合は、負担する金額が上限になります。

Q入学する前に家計が急変した場合は対象になりますか

対象になりません。リーフレットには、入学前の家計急変は、新規申請・継続申請ともに補助の対象にならないと書かれています。対象になるのは、入学後に家計急変が起きた場合です。

Q定年退職や育児休業で収入が減った場合も、家計急変にあたりますか

原則として、あたりません。リーフレットには、定年退職、産休、有期雇用契約の満了などの場合は、原則「失職等」に該当しないと書かれています。共同親権を選択している場合も、原則「離婚」には該当しません。個別の判断は、在学している学校に確認してください。

Q申請はどこにしますか。県に直接申請できますか

申請は在学している学校の窓口に出します。リーフレットには、補助金は県から学校に交付され、学校から児童生徒・保護者に支給されると書かれています。支給の方法は、授業料等をご家庭に返す「還付」か、未納分や将来分に充てる「相殺」が主で、時期や方法は学校によって異なります。

Q預金通帳のコピーは必要ですか

継続申請の資産要件(保有資産700万円未満)を確認するための預金通帳の写しなどは、求められていません。リーフレットには、誓約書を書いて提出すると書かれています。ただし、虚偽の申請が発覚した場合は、補助額の全額を返金することになります。

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