入学後の学費

私立中学の教科書は無償か(法令の対象と、学校の費用表に載る副教科書代・教材費)

義務教育の教科書の無償給与は、文部科学省の説明では国立・公立・私立の中学校が対象です。ただし私立の費用表には、副教科書代や教材費が別に載ります。法令の線引きと、法政大学中学校・城西川越中学校・成城学園中学校の費用表の書き方を整理します。

対象: 中学校(中等教育学校の前期課程を含む)の1年生。費用表は各校の公表年度のもの
公開 2026-10-25最終確認 2026-10-25合同会社フューチャープロンプト
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先に要点:教科書の無償給与は、文部科学省の説明では《国立・公立・私立の義務教育諸学校の全児童生徒が対象》です。ただし私立の費用表には副教科書代や教材費が別に載るので、表の「教科書」「副教科書」「教材」の言葉を分けて読む必要があります。

法令の線引き:無償になるのは義務教育諸学校の教科書

教科書の無償は「義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律」(以下、無償措置法)が定めています。第2条は、義務教育諸学校を、小学校、中学校、義務教育学校、中等教育学校の前期課程、特別支援学校の小学部・中学部としています。

第3条は、国が毎年度、児童生徒が使う教科用図書を購入して、学校の設置者に無償で給付すると定めます。第5条は、設置者が校長を通じて児童生徒に給与すると定めます。

文部科学省の「教科書制度の概要」は、無償給与の対象を国・公・私立の義務教育諸学校の全児童生徒で、使用する全教科の教科書と説明しています。中等教育学校は前期課程の3年間が対象で、後期課程(高校段階)は法律の対象に入りません。

国立・公立の例:教科書は無償、教材費は別

筑波大学附属駒場中学校のQ&Aは、中学は義務教育課程のため授業料の徴収はなく、教科書も無償で提供するとしています。同じ回答に、高校は教科書購入費が必要と書かれています。中高共通で必要な費用として、教材費・校外学習費などの預かり金も挙がっています。

東京都立小石川中等教育学校の「必要経費・支援事業」は、積立金の使い道に教材費(教科書、実験・実習費用、ファイル等)などを挙げたうえで、前期課程の教科書は無償と書いています。

私立3校の費用表:教科書本体の請求有無は表からは読めない

私立の費用表は、学校ごとに項目の名前が違います。次の3校は、公式資料の言葉をそのまま並べました。教科書本体を学校が請求しているのかどうかは、どの表からも確定できません。

学校(資料)表の書き方金額
法政大学中学校(2026年度の学費のページ)参考として「副教科書代」。表の注記に「その他、副教材費、制服代、体育着代等がかかります」約2万円
城西川越中学校(令和9年度の生徒募集要項)入学手続金以外の初年度費用に「教科書・補助教材」(予定)約21,000円
成城学園中学校(2027年度の入学試験要項・2026年度実績)預り金の1年次の使い道に「教材・副教材等購入費、遠足、英語検定受検料、生徒会費、図書費」100,000円(1年次の年額)

法政大学中学校は「副教科書」、城西川越中学校は「教科書・補助教材」とまとめ、成城学園中学校は教科書という言葉を使わず教材・副教材等購入費としています。副教科書や補助教材は、無償措置法が配る教科書とは別の費用として扱われているように見えますが、表の書き方だけでは確定できません。

成城学園中学校の預り金は、使い道が複数まとまった金額で、教材だけの額ではありません。城西川越中学校の約21,000円も、教科書と補助教材の内訳は要項に載っていません。3校の金額は、同じ意味の費用として足し引きしないでください。

ほかの学校の教材費や預け金の金額は教材費・学年費・預け金の比較で、入学後の年間の総額は年間の学費の比較で確かめられます。

費用表を見るときの確認点

募集要項や学費のページで教科書にかかる費用を見るときは、次の3点を確かめます。

1つ目は、項目名が教科書か、副教科書か、補助教材かです。2つ目は、金額が予定か実績かと、対象の年度です。3つ目は、預り金のように複数の使い道がまとまった金額かどうかです。

要項に内訳が無いときは、学校の説明会や入学手続後の案内で確かめるのが確実です。この記事は個別の学校の請求の有無を判定するものではありません。

法令の条文は e-Gov 法令検索、制度の説明は文部科学省「教科書制度の概要」、学校の金額は各校の公式資料で2026年10月25日に確認しました。学校の費用は年度によって変わります。出願前に最新の募集要項でご確認ください。

よくある質問

Q私立中学でも教科書は無償ですか

文部科学省の「教科書制度の概要」には、教科書無償給与の対象は国・公・私立の義務教育諸学校の全児童生徒で、使用する全教科の教科書と書かれています。中学校と中等教育学校の前期課程は、法律上の義務教育諸学校に入ります。実際の配り方や、費用表への書き方は学校ごとに違うため、募集要項で確かめます。

Q私立中学の費用表に「副教科書代」があるのはなぜですか

法政大学中学校の学費のページには、参考の費用として副教科書代が約2万円と載っています。無償給与の対象は教科書で、副教科書や補助教材が同じ扱いかは、この表からはわかりません。学校ごとの扱いは募集要項や入学後の案内で確かめます。

Q国立・公立の中学校の教科書はどうなっていますか

筑波大学附属駒場中学校のQ&Aには「教科書も無償で提供します」とあります。東京都立小石川中等教育学校の必要経費のページにも、前期課程の教科書は無償と書かれています。ただし教材費などは別に積立金や預かり金として集められます。

Q高校段階に進むと教科書は有料になりますか

無償措置法が対象にするのは義務教育諸学校で、高等学校は入りません。筑波大学附属駒場のQ&Aでも、高校は授業料などのほかに教科書購入費が必要と書かれています。

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